1997年4月。
金井英夫がリウマチ専門医として、
「かない内科」の扉をそっと開いた。
患者さん一人ひとりの痛みに寄り添い、
誠実な医療を届けるために始まった小さな診療所。
「ここで、わたしの道が始まる」
心の奥に灯ったその小さな炎が、
今もなお、静かに燃え続けている。
そして今、その志を受け継ぎ、
現在の院長である金井哲也が、
新たな風を吹かせている。
「父の思いと共に、わたしがここに立つ」
時を超えて受け継がれる医療の心。
家族が紡いできた想いが、
診療所の壁にしっかりと刻まれている。
かない内科は、ただの診療所ではなく、
地域の一部として根を張り続けてきた。
「認知症になったら終わりではなく、
その人にも社会の一員としての役割がある」
この理念のもとに、
一人ひとりの患者さんに寄り添い続ける。
いつもの道を歩く人々に、
安心と希望を与える場所として、
かない内科は静かに息づいている。
これからも、「幸せをデザインする医療」を目指して、
患者さんと共に歩み続ける。
未来へと続く道の先に、
新しい時代の医療をここで形にしていく。
「ここにいるから、安心してね」
心と体を支えるための場所として、
次の世代へ、この地域へ、
医療の枠を超え、力強くその一歩を踏み出す。
私たちは、病気・障害、年齢、背景に関わらず
互いを認め、誰もが安心して過ごせる
暖かい居場所「わ」を
つくることを目指しています。
「わ」の中では、一人ひとりが
自分の価値を見いだし、
大切な人や地域社会とつながりながら、
豊かな人生を歩みます。
かない内科は、あなたの人生に寄り添い、
より良い未来へとともに歩んでいく
存在でありたいと考えています。
私たちは、今まで医療を通じて「人が安心して自分らしくいられる居場所」を
つくることを大切にしてきました。病気のときも、健康なときも、誰もがつながりを感じ、
自分の役割と見出せることが、心の豊かさや幸せにつながると考えています。
一方で、医療だけでは患者様や地域の皆様にとって温かな居場所をつくることは困難です。
そのため介護・福祉サービスではなく、
社会的処方を利用した地域コミュニティーの醸成を行い、
本来の心の豊かさや幸せを創造する——それが私たちの使命です。
誰もが不安や孤独の中で病院を受診します。
一人ひとりの背景や気持ちに寄り添い、共感をもって対応することを大事にします。
異なる価値観や個性を尊重し、すべての人が受け入れられる環境をつくります。
医療や福祉だけではなく、地域資源と密接に連携し、包括的な支援を提供します。
同じことの繰り返しの中では、幸せであることに気が付きません。
常に新しい視点やアイデアを取り入れ、我々や患者がともに成長できる場を創造します。
自分が幸せではないと、相手に対しても幸せを提供できません。
逆説的ですが、相手を幸せにするためにも、まずは自分が幸せと思える環境をつくります。
環境や社会への配慮を忘れず、地域と共に発展するクリニックを目指します。
今日という一日を、一生のように生きる。昨日の自分を少しだけ超えてくこと。その積み重ねが人生を、社会を、未来を変えていく力になる。
医療法人社団明康会「かない内科」は、1997年に千葉市緑区に父である金井英夫が開設しました。「難病とされていたリウマチが、治療により劇的に回復する姿をみて、自分でもリウマチ専門のクリニックを立ち上げたい」という思いからでした。私は小さいながらも、父のことを尊敬し、同じ道に進もうと決めました。
それから私も医師になり、さまざまな経験をしました。研修医、専攻医、基礎研究、臨床研究と一通り行い、それなりに成果を出してきました。どの時期にあっても私にとって一番大切なことは、「どれだけ患者さんに寄り添えるか」ということでした。それは今でも変わりありません。 これまで寄り添ってきた中であることに気がつきました。患者さんの「幸せ」の程度や「生きがい」が人によって様々であることです。
医療の進歩はめざましいものがあり、治る病気は徐々に増えています。しかしながら、私が専攻した脳神経内科では、病気は決して治るものではなく、ともに歩んでいくことが多く、期待される医療とは少し違ったものでした。そういった背景から、いかに生きている間に「幸せ」と感じるかが大事だと思っており、これが我々の理念「人生と幸せをデザインする」につながります。
実際に医療だけでは「幸せ」になれないことが多いと感じています。病気が治ったとしても不幸と感じることもあれば、治らずとも「幸せ」と感じる人もいます。当初は個々の「役割」の違いと考えていましたが、今では「受容」による違いと私は考えています。自分自身の「受容」の問題だけではなく、社会からの受容も含まれます。中でも大事なのは、「社会的な受容」だと考えています。
「幸せ」な人生の中で一番大切なことは、人との「つながり」や「居場所」であると研究論文でも明らかになってきています。こういった社会的な「つながり」を創り、「ここにいてもいいんだ」という自分の「居場所」を造っていくのが我々の法人だと考えています。
また「ワクワク」する環境やイベントも人を「幸せ」にします。「日常の中の非日常」というのが、いかに人を魅了させるのか皆様も経験があるはずです。例えば、初詣、お花見、夏祭り、紅葉狩りなどのイベントです。中には旅やライブなど非日常的なことも思いつくかもしれません。
ですが、子どもと肩を並べて朝ごはんを食べることも、いつもの犬の散歩も、新しい発見や自分次第で非日常になります。少しでも「日常の中の非日常」となるように、我々も地域のメンバーに声をかけて、KAMATORI the 3rd Placeを立ち上げました。本当に些細なことで幸せになれる機会があるので、皆様にも実践していただけると嬉しいです。
これまでの医療法人明康会でもいろんな取り組みをしてきました。これは、スタッフ全員が問題解決のために失敗を恐れずに最善を尽くし、地域の人々を巻き込みながら実践を繰り返してきた賜物だと思っています。これからの我々は、みんなの「あなたらしさをかなえよう」をモットーに魅力的で、暖かく、常に心踊る法人になっていきたいと思います。
今後も楽しみにしていてください。
かない内科 開設
医療法人社団明康会 設立
金井 哲也 副院長 就任
金井 哲也 理事長 就任
かまとりクリニックビル2階から1階へ移転
井上 学 理事 就任
いろのわクリニック沖縄にて開業(医療法人社団明康会グループ)
広報誌「いろのわだより」や、イベント情報、地域に寄り添うお知らせをお届けしています。