本日は、がん相談室へお寄せいただきましたご相談をご紹介いたします。
◆ご相談者様:50代・女性
【ご相談内容】
N noseの結果がc判定でした。
最近、私も癌ではないかと思い 気になり、検査をしたらC判定(真ん中)の 結果でした。
尿検査の結果だけで精密検査までしてくださる 病院を探すのはなかなか大変です。
どうしたらよいのかと 思いまして。
こちらの病院で 精密検査していただけるのでしょうか ご回答、宜しくお願いします。
【井上医師からの回答】
N-NOSEは線虫を使ったがんリスクを調べられる検査で、全身23種類のがんに対応していて、自宅で採尿するだけの簡便な検査です。多くの基礎研究・臨床研究も出てきており、胃がん・食道がんの再発の有無を調べるためのサーベイランスツールとして用いられたり、乳がんの術後補助化学療法の効果判定の補助診断として用いられたりしているようです。
ただ、最大の弱点はN-NOSEのHPにも掲載されていますが、がん種の特定はできないということです。つまり、ご質問の通りリスクが高いという結果が出ても、どういったがん種かは不明なままで、本当にがんがあるかどうかも分かりません。ただいたずらに不安を煽る検査とも言えます。
N-NOSEで高リスクと出た方は、全身に何かがあるかもしれない状態であり、全身を調べる必要があります。その点で相性が良い検査は、PET-CT検査と言えます。
PET-CT検査は、主に早期胃がんを除く悪性腫瘍の病期診断・転移・再発診断が目的の場合に保険適用になりますが、がん検診目的では自費診療となります。
当院では、単純CT検査のみの施行になりますので、ご自宅から行きやすいPET-CT検査が可能な病院に問い合わせされることが最適解かと思われます。
がんの早期発見や予防に関しては現在、様々な臨床試験が世界中で行われており、発展途上と言えます。血中循環がん細胞(CTC)やA Iを用いた検査、リキッドバイオプシー(バイオマーカー検査)、N-NOSEだけでなく尿検査からがん検診ができる方法もあるようです。近い将来、検診のあり方が変わる可能性も大いにあります。
ただ、費用対効果や社会的リソースの観点から、現在の健康診断の形に落ち着いています。世界と比較しても、日本のように年に1回の健康診断が労働安全衛生法という法律により義務化されている国は珍しく、健康長寿国日本をこうした健康診断や人間ドックの取り組みが支えていることは間違いありません。個人的には、従来の健康診断をきっちりと受けていただくことが、費用対効果の面でも最も効果が期待できるのではと感じています。
現在はSNSなどで多くのがんを含めた”曖昧な”病気の情報が氾濫しています。
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